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小説と音楽を携えて森を歩く
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2015-11-01 (日) | 編集 |
宮部みゆきの小説が映画になったのは知っていたがDVDになっていたとは。
前編、後編で4時間の超大作に仕上がっていました。

読みたいと思っていた小説でしたのでレンタルして速攻で観ました。

いじめにあっていた柏木くんが学校の屋上から落ちて死んでいるのを、
二人の同級生が発見する。

ヒューマンミステリーと謳うだけあって、どんどん映画に引き込まれました。
いじめにあっていたのは柏木くんだけではなく、女の子二人(同級生)も・・・

女の子は柏木くんが殺されたのを見たと告発文を書くが、
警察も学校側も取り上げず、マスコミにリークされ大騒ぎになる。

そして立ち上がったのは、深く傷ついた一部の生徒が真実を求め、
学校内裁判をしようとする。

すべて見終わって、宮部みゆきは何を言いたかったのかふと考えた。

正直に申せば岬は柏木くんが嫌いになった。
いじめにあった柏木くんであったが、彼の言葉で傷ついたのはいじめた生徒ではなく、
何もできなかった、現場を見ていた生徒ではあるが、自分の不甲斐なさを後悔していた生徒、
それを柏木くんに詰られた生徒の心情が手に取るようにわかったわけだからであります。

まさか宮部みゆきはそこを観客に問題提起しようとしたわけではあるまい。

見て何もできなかった藤野涼子を偽善者となじる柏木くん。
藤野涼子は良心と自分の無力さに落ち込み死を決意し電車に飛び込み自殺しようとする。

また小学時代の友達の神原和彦くんも同じく詰られ、死にたければ勝手に死ねばいいと、
言わせられる。

友が心配して来てくれたのに、何故そんなキツいことを言うのか?

宮部みゆきはこうした柏木くんを作ることによって、周囲の人々が置かれた心情を、
本当の苦しみを、何をなすべきかを見せていたように思いました。

人間弱いもんです。

例えば街中でチンピラに絡まれて暴力を振るわれていた人を見た場合、
助けたい気持ちがあっても、自分の力を(無力さ)知っているので、
恐らく見てみないふりをしてしまうかもしれない。

後でそれを詰られたら、落ち込むだけで済まないような気がします。

自分に範馬刃牙みたいな力があれば別ですが・・・

この映画は岬の心を鋭くえぐりました。


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