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小説と音楽を携えて森を歩く
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2015-05-22 (金) | 編集 |
夏への扉

アメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインのSF小説を読んでみた。
ドラエモンのどこでもドアを連想しながらである。
原題が 「The Door into Summer」だから夏へ通じる科学の扉だと思うではないか。

これはタイムトラベルを扱った小説なのだった。
久しぶりのSF小説を堪能しました。

タイムトラベルと言えば今やSFの世界では当たり前のように使われてるが、
この作品は1956年(昭和31年)に発表されたものだから、
当時の世界観からすれば、奇想天外な、SF好きには堪らない読み物だったろうと思う。

過去と未来へ旅する方法は「冷凍睡眠」と「タイムマシン」を使っている。
未来へ行く「冷凍睡眠」は一般的なものになっているが、(小説の中では)
「タイムマシン」は軍事機密扱いで、当事者と開発に関わった人以外は誰も知らない。

冷凍睡眠など使わずタイムマシンでちゃっちゃと時間旅行すればいいじゃん、
と思う人もいるかも知れないが、冷凍睡眠を使うところがこの小説の良さなのである。

小説の冒頭に世の中の猫好きにこの本を捧げるとあるように、
猫のピートが準主役のように描かれている。
これでSFを読まない猫好きな人もきっとこの小説を買ったであろう。(想像ですが)

舞台は1970年のアメリカである。
1956年から14年後の世界は六日戦争と言われた核戦争が行われた後だった。
著名人はこうして核戦争の恐ろしさを度々アピールし、警鐘を鳴らしていたのですね。

今から見れば1970に核戦争は起こらなかったよとわかるのだが、
当時の核への恐怖は広島、長崎を知ってるものにとって、
現実的にあり得ると考えられていたのだと思うのだ。
その恐怖は依然として拭い切れていないし、益々高まっている。

さてここに登場するガジェットが実に興味深い。
当時はまだ無かったものだが、今や製品になっているものが多い。
実に先見の明をもった小説家と言えるだろう。
もしかしたら当時冷凍睡眠とタイムマシンが本当に存在し、
ロバート氏は未来へ行ってきたのかもしれない・・・それは流石にないか。(笑)

その一つに文化女中器というのがある。
掃除や皿洗い、洗濯をするロボットなのだ。
現在はマイコン内蔵の白物家電がボタンひとつでちゃっちゃとかたずけてくれる。
主婦の仕事を軽減してくれる強い味方なのだ。

もうひとつは製図器ダン。
直線や曲線を指示した通りにサッと描いてくれる製図器ロボットだ。

これなども実際に、
1970年代にCADCAMシステムが開発され、IBMのメインフレームとセットで販売されて、
今でも設計開発に大いに役立っている。

人間の想像力はいづれ誰かによって形にされ現実のものとなる。
冷凍睡眠で未来へということも、現実になるのではないかとさえ思う。

それでも岬は未来へ一人旅はしたくない。
今の世界が良い。

小説には恋人の裏切り、親友と思っていた人の騙し、そしてリッキーへの愛なども描かれている。

今の時代でも立派に通用する、ちっとも色褪せないSF小説だと思う。

夏への扉、
それはいつも思い焦がれ、求める楽園への扉かもしれない。


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コメント:
この記事へのコメント:
( ̄▽ ̄)
面白そうな小説なんですね
猫好きということなら少し引っかかりますよww
(^Д^)ぶひゃひゃ
2015/05/22(金) 17:30:27 | URL | たいまっつぁん♥ #RpRZ5X7E[ 編集]
夏への扉
これは往年のSF名作ですね。
タムトラベル・ファンには避けて通れぬ一冊。
しかし今だから言えますが、一様に昔の未来感より現実は厳しいですね。
2015/05/23(土) 20:14:53 | URL | シマ #lY7hPXno[ 編集]
Re: ( ̄▽ ̄)
> 猫好きということなら少し引っかかりますよww

猫のピートが脇役ならぬ胸のすくような活躍をしますです、ハイ。
猫好きであっての夏の扉という気がしますですよ。(笑)
2015/05/23(土) 20:18:16 | URL | 岬 #-[ 編集]
Re: Re: 夏への扉
> > これは往年のSF名作ですね。
> > タムトラベル・ファンには避けて通れぬ一冊。
>
> おっしゃる通りで最近BOOKOFFで見つけましたです。
>
> > しかし今だから言えますが、一様に昔の未来感より現実は厳しいですね。
>
> う〜ん、未来をどこまで良く想像するかに尽きますが、
> 核戦争は起きてませんので、そこは救われてるような気もします。
> 私などは今の時代は悪い面もあるが、
> 昔よりずっと住みやすくなった思います。
> 未来は私たち全員の努力にかかってますから、
> しっかり生きたいものですね、ハイ。(^^;)
2015/05/23(土) 20:28:01 | URL | 岬 #-[ 編集]
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