FC2ブログ
転生したらスライムだった件を中心に、ドラクエ、エターナル・ラブ三生三世のコメント、感想など吐きます。
  • 10«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »12
2011-12-27 (火) | 編集 |
孤宿の人(上)
孤宿の人

世は、将軍・家斉の治世。江戸から遠く離れた四国、讃岐の国、丸海藩。山と海に囲まれた小藩の「匙」と呼ばれる藩医のひとり、井上家にひとりの十足らずの少女が下女として働いている。少女の名は、ほう。誰からも望まれずこの世に生れ落ち、阿呆の「ほう」という名を付けられた不幸な少女。彼女は、幼くして奇しき運命に流され、この地へたどり着き、井上家にと預けられたことで、ようやく人並みな暮らしを得る。

だが、海に天候の異変をあらわす小さな波=海うさぎが立った夏のある日、変事が起こる。ほうが慕ってやまなかった井上家の一人娘・琴絵が毒殺されたのだった。

 その直前に、上級藩士の一人娘・美祢が琴絵を尋ねてきていたことを目撃していたほうだが、美祢は身に覚えのないことだと主張し、のみならず、琴絵の兄の若き医師・啓一郎はじめ、井上家の人々も、琴絵の死は、病死だと言い張るのだった。混乱する、ほう。
 結局、井上家を追い出された彼女を助けたのは、町役人の下部組織である引手の見習いの少女・宇佐だった。宇佐は、ほうを信じ真相を探ろうとするが、宇佐がひそかに心寄せる啓一郎や、琴絵を思慕していた町役人の渡部一馬たちに阻まれる。
 彼らは、なぜ、無念の思いを押し殺しながらも琴絵の死の真相を隠蔽しようとするのか。背後には、ある人物の存在があった。その人物こそ、まもなく、江戸の幕府から丸海藩が命じられお預かりすることになっているひとりの罪人、将軍家斉の寵愛を受け、勘定方奉行という重職にありながら、乱心の末、妻子、家来を殺害したとされている船井加賀守守利だった。

 悪鬼と恐れられる彼を迎えた丸海藩。その夏は、例年以上に雷害が多く、町には、加賀守の家人毒殺という悪行を彷彿とさせるような流行病はじめ、さまざまな不審事が勃発する。
 そんな騒ぎの中、宇佐に預けられ、彼女をおあんさま=姉さまと慕うようになったほうに、またもや、運命の変転が。井上家の当主のある思惑により、加賀守が幽閉されている「涸滝のお屋敷」に下女として奉公に上がることになったのだ。続きは小説本で、、、

【感想】

望まれずに産み落とされつけられた名前が阿呆の「ほう」。嫌われ者や疎まれ者などに助けられながら知識をつけ「方」になり物事の道理がわかるところまで成長する。やがて幕府の罪人として幽閉された「涸滝のお屋敷」に奉公することになり加賀の守と遭遇する。疎まれた境遇を持つ者同士として目をかけられ「罪人として死を迎えるまで教えを与える」。一方加賀の守を抹殺しようと企む一派に巻き込まれ「ほう」の後見人を自称する引手の見習いの少女・宇佐は非業の死をとげる。残された「方」はこのような試練の後「宝」になる。

私は宮部みゆきファンのためほとんどの作品を読み終えてるが特にこの作品は印象に残っている。また読み返してみて「不幸な境遇」におかれても本人がそう感じず、一生懸命「生きていれば」必ず突破口が開けるものだと思いました。ただ読み進めていくうちにどうにも目頭が熱くなり文字が霞み滲んでしまい手間取りました。ハンカチを持って読むことをお勧めします。(涙)

コメント:
この記事へのコメント:
コメント:を投稿する
URL:
コメント:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック: