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転生したらスライムだった件を中心に、ドラクエ、エターナル・ラブ三生三世のコメント、感想など吐きます。
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2014-05-06 (火) | 編集 |
          ルーズベルト
池井戸 潤が2012年に講談社から出した作品。
あの半沢直樹の著者である。
イメージセンサーの技術を持った青島製作所と社会人野球を
題材とした逆転につぐ逆転のドラマである。

ルーズベルト・ゲームの由来は32代USA大統領ルーズベルトが
「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」と言ったことから
きているとのこと。

2008年リーマンショックの不景気で暗かった時期に、
読んで元気になってもらおうとして書いた小説らしいので、
読んだ後はまさしく明るくなれること請け合います。

中小企業の資金繰りの苦労、コスト削減の困難さ、
大手企業の理不尽な押しつけをしっかり描いているので
現実感たっぷりです。

ジャパニクス社からの大幅生産調整に加え、
大手ライバルのイツワ電気から特許訴訟をしかけられ、
白水銀行から融資を断られる。
頼みの綱は新型イメージセンサーの開発だが
開発部長の神山は石部金吉より慎重な人で
開発の前倒しに首を縦にふらない。

残された手段は大幅な人員整理(リストラ)しかない。
今やお荷物と化した野球部を廃部すれば年間3億円浮く。
細川社長は三上文夫総務部長(野球部長兼務)に
野球部廃部を命じる。

一方青島製作所の社会人野球チームは
監督の村野が主力2選手を引き抜いて、
ライバルのミツワ電器野球部に寝返ったことから衰退し
かつての栄光はなかった。

派遣社員の沖原 和也が高校時代将来を嘱望された投手だったが、
ある事件がきっかけで野球から遠ざかっていた。
その彼が新任大道監督に見いだされていく。
沖原は野村に引き抜かれた2選手より実力ははるかに上。

また大道監督は高校野球の監督で知名度はないが
実力(選手を見る目、起用法、人心掌握術など)は
野村の実績にひけを取らない設定なのだ。
小説の大道監督はTVのと雰囲気が違う。(お手本は森監督か?)

今TVでドラマ放送されていますが小説の方が
断然面白いと思います。
TVは原作をかなり脚色変更しているので、
ともすればお笑いみたいな演出になっています。

半沢直樹の売り(視聴率目当て)を2匹目のドジョウに
したい意図があるのでしょうから、仕方ない面はあるのでしょう。
しかし、それによって原作の自然さが弱められる点が
惜しいと思う。

青島会長と会長が抜擢した細川社長、そして
笹井専務の人間的な関係が最後に熱い感動を読者にもたらす。
笹井専務はイツワ電気へ寝返ると思われていたが・・・

最後は社員の熱い力が青島製作所を生き返させる。
企業は人なりの典型例でしょう。
大変面白い小説でした。(^v^)

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