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転生したらスライムだった件を中心に、ドラクエ、エターナル・ラブ三生三世のコメント、感想など吐きます。
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2014-05-01 (木) | 編集 |
蒲公英草紙
2008年5月25日第一刷 恩田陸 作品 常野物語続編です。
以前に光の帝国の感想をこちらに書きました。
よろしかったら見てくださいませ。(^-^)
光の帝国

時代は20世紀初頭、日露戦争を目前にした時期のようです。
場所は東北のとある農村、恐らく福島ではないかと思われる。
大地主の槇村家は村の人から慕われているが末娘の聡子様は
体が弱く家の外へ出られないでいた。

小作の娘峰子がが聡子様のお話し相手に選ばれ、
峰子が綴った日記の名前が蒲公英草紙なのである。
そんな訳で、この物語は峰子の視点で語られています。

今は失われてしまった田園風景が懐かしく描かれている。
そこに常野一族の春田一家が訪れる。
常野一族の一人が昔槇村家と関わりがあり、
その過去が明かされて行くと同時に、
何故春田一家が訪れたのか使命もはっきりしてくる。

常野一族の使命?そのひとつが病弱の聡子様によって、
彼女の献身?犠牲?慈愛・・・なんと言えばピッタリの言葉があるのか
筆舌に尽くせない崇高な精神が子供達を救った・・・

今の世にもまだこのような人達はいる。
岬はそう信じたい。
ニュースを見ていると自分さえ良ければ構わない人ばかり、
韓国旅客船の惨劇に目を覆うばかりだ。
聡子様のような人がいれば、とそう思わずにいられなかった。

解説に新井素子が執筆している。
彼女の小説もなかなか面白いものがあるのだ。
いつか感想を書いてみたいが、今回はこんなのがあった。

「山口百恵が引退する直前の頃、コンサート観客の顔がみな奇麗で
清潔で前向きで、自分の人生を恥じていないって顔なんです。」
「蒲公英草紙の登場人物は、多分みんな、そんな顔をしている。」
「いつの世も、新しいものは船の漕ぎ出す海原ににているように思います。」
「漕ぎ出していった、清潔で前向き、自分の人生を恥じてない人々が、
どこにたどり着いたか、それを思うと、とても切ない。」

私もとても切なく感じました。

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