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転生したらスライムだった件を中心に、ドラクエ、エターナル・ラブ三生三世のコメント、感想など吐きます。
2014-12-25 (木) | 編集 |
メヂューサの嵐上  メヂューサの嵐下

面白そうなタイトルなので読んでみました。
「メデューサの嵐」から連想するのは髪が蛇でできた女。
其の者の目を見たものは石になるという。(ボアハンコックではありませんぞ。笑)

ざっくりあらすじ

テロ、パニック、謀略、陰謀、DV、大規模自然災害、など含んだサスペンス小説です。
カウントダウンが始まった熱核爆弾を積んだボーイングが史上最大のハリケーンの中を
飛び、乗客2名(女性)、乗務員3名が爆発を回避しようと奮闘する。

熱核爆弾はそのもの自体の爆発は広島級の数十倍と威力も強力だが、
本当の脅威はその爆発で引き起こすように設計開発された電磁パルスにある。
もしその電磁パルス熱核爆弾が炸裂した場合、核で数百万の命が失われるばかりか、
コンピューター、データ、通信、などが全て破壊され、金融、電力、医療、交通など、
ありとあらゆるものが壊滅的なダメージを受け、更なる人命も失い、
国家の機能が消失する事態になる。

なぜそんな事態になったのか、その背後に一人の科学者がいた。
国家プロジェクトの電磁パルス爆弾開発に携わり、リーダーとして手腕を振るったが、
ある時政府は途中でそのプロジェクトを中止してしまった。
時はまさに米ソのデタントの始まりだった。
電磁パルス爆弾開発がソ連に知れたら、デタントが失敗することは必定。
そうなったら世界から非難されるのは米国になる。
開発中止は止むにやまれることであった。

科学者は職を失ったばかりかプライドも名誉も失った。
もともと暴力的な傾向にあった科学者は虐待していた妻にも逃げられる。
すべてに復讐してやることだけをエネルギーにしてついに電磁パルス爆弾を完成。

科学者の体は癌に侵され寿命は残されていなかった。
死に行くものの最後の頼みにと、元妻に今までの仕打ちを謝罪し、
遺産と引き換えに、米政府に設計図とそれを証明する模擬モデルを政府研究所へ、
運び込んで欲しいと懇願する。

疑心暗鬼の妻だったが金にも困っていたので、不承不承引き受けてしまった。
死ぬ人の最後の頼みなら、嘘はつくまいと感じたからでした。
しかし、死んだ後も巧妙に復讐が果たされるように仕組まれていた。

感想

電磁パルスの脅威はどのくらいであろうか?
調べてみると本当に恐ろしい事がわかった。
大国が開発に凌ぎを削る訳です。
「24」シーズン3にちょうど目に見える形で表現されてました。
市中でジャックバウアが爆発を阻止しようとしますが、爆発してしまい、
市中全域の通信、電力、あらゆるものが機能麻痺を起こし、死者も多数だします。

あれが米国全域に広がるのですから被害は計り知れませんね。
データ化されたマネーは文字通り紙くずになり、債権証券もゴミになる。
コンピューターが破壊されると、搭載した機器は飛行機、鉄道、船舶など、
輸送機は誤作動を起こし、墜落、脱線、衝突などを引き起こす。

医療、電力も影響を免れず、国家存亡の危機となるわけですよ。
国防はまったく機能しなくなるわけだし、・・・
とんでもない爆弾ということがわかる。

プロジェクトなんて本人の意思に関係なく、上位の都合で勝手に中止になるのは
日常茶飯事なわけで、一生懸命頑張ってきた側から見れば、なんでだよー!
そんな腹立たしい気持ちはよく分かる。
しかし、だからと言って認めて貰えなかったから大勢の人を巻き込んで、
しかも大量殺人まで考えるかね〜。
その引き金に、嘘までついて別れた妻に復讐まで果たそうとする科学者のなんと陰湿で、
パラノイアなのか、思うだに吐き気がするというわけです。

そう思わせた小説は最初の段階で成功してると思うわけです。(笑)
死んだ科学者にザマーミロと言わせる結末にするには乗員5名がどう立ち回るか?
否、立ち回ってほしいわけですよ。そう思って読んでるから次々とページをめくる。

しかしだねい、ページをめくると、色々な立場のサポートする人が自分たちの損得で行動する。
それが結局乗員5名の足を引っ張ることになる。
政府高官でさえ熱核爆弾の存在を認めようとしないし、電磁パルス爆弾の存在すら知らない。
爆発時間は刻々と迫っているのに、新たなテロと疑っている始末。

飛行機乗員と管制塔の担当者の通信を傍受した新聞社にすっぱ抜かれたことから、
国中が騒ぎ出してくる。
どこも同じですね。外の圧力によって本気を出して考える構図はです。
もっとも、あらゆるケースを考慮して対処することはプロとして当たり前なわけで、
側からみてると情報に振り回されているようにも感じますが、
それはそれで岬は正しい行動と思うわけです。
(以外に冷静な目で周りの人たちを評価している自分がいました。苦笑)

許されないのは国防を担当してる将軍ですよ。
大統領の命に背いて(巧妙にですよ、ったくもう!)爆弾を無力化して、
手中に収めようと画策する。
(気持ちはわかるけど、武器としては敵国にかなり優位にたてますからね。
しかしですよ、もう時間はないし、ほとんど成功の見込みがないのに、
それでも無力化の夢を見ている。国民の命が風前の灯火なんですよ。)

そのため、しなければいけないことが、次々に時間切れに追い込まれていく。
可哀想なのは乗員5名、決死の覚悟で飛行機もろとも本土を離れて、
バミューダ海域の海中深く葬るしかないと決断する。
なんと痛ましいことか、そこまで追い込んでしまうのか、泣けてきましたね。
この世の無常を呪いましたよ。

なんちゃって・・・と言わせて欲しかった。つくづくね。
けどね、あの5名は頑張りましたよ。
立派でした。ハイ。
女性の一人は科学者の元妻でして、被害者です。テロじゃございません。
疑われてホンマに可愛そうでした。

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