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転生したらスライムだった件を中心に、ドラクエ、エターナル・ラブ三生三世のコメント、感想など吐きます。
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2014-09-13 (土) | 編集 |
          大平光代
本というものは不思議だなと感じる時がある。
そろそろ本を買いだめしようと古本屋へ出かけ探しているときに起こった。
右から左、上から下へ物色しているとき、本が呼びかけてきたのである。
そんな馬鹿な事があるかい、と言われそうだが、私を読んで!
と、語りかけてきたのである。

それが「だから、あなたも生き抜いて」だった。
手に取ってみたが私にとって初めて目にする作者なのだ。
表紙を飾っているのが本人ですこぶる理知的で品の良い顔をしている。

他、何冊か購入し家に帰って直ぐ読んでしまった。
電光石火の早業である。

最初に言っておこう。
えらく感動した。
この小説は「大平光代」の自伝なのだ。
私から見たら凄絶な生き方をしてきた努力の天才女性だ。

小学生でいじめに合い、誰にも相手にされず孤独な毎日。
先生にも理解されず、両親にもわかってもらえない。

中学に入ってクラスが代わり、やっと友達が3人できた筈だった。
しかし、見せかけだけで本当はいじめが解消されてなかった。

それが光代にとって裏切りと写り、割腹自殺を図る。
寸での所で一命をとりとめたが、世間体を気にした両親は、
登校拒否をせず学校へ今まで通り行く事をすすめた。

光代は誰も親身になって考えてくれない事に失望し、
自暴自棄になり非行に走った。

非行グループの中なら仲間扱いしてくれて居心地も良かった。
しかし家に帰れば両親を殴る蹴るの暴虐三昧。

いつしか家を飛び出し16歳にして極道の妻になり、
背中に入れ墨を彫り姉御気取り。
いじめに苦しんだ光代は、死ぬ程の苦しみを両親に与え、
更になんの関係もない他人をも苦しめる側に回った。

たった一人光代を終始可愛がった祖母が死んだ。
自分の居場所が欲しくて入った極道の世界も居場所ではなかった。
夫と別れ酒浸りの日が続いたある日、父の友人の大平浩三郎と再会した。

会うたびに親身になって相手をしてくれる内にだんだんと光代は心を開いて行った。
「確かに、あんたが道を踏み外したのは、あんただけのせいやないと思う。
親も周囲もわるかったやろう。でもな、いつまでも立ち直ろうとしないのは、
あんたのせいやで、甘えるな!」
<やっと、私と真剣に向き合ってくれる人と会えた。>

それからが凄かった。
高校もでていなかった人が宅建をとり、司法書士を取った。
浩三郎にいじめた奴を見返してやれと言われた事でやる気に火がついた。

そして超難関の司法試験に臨むのであった。
その努力がこれまた凄まじかった。
大検を通信講座で資格を取り、司法試験を一発で合格してしまう。

今現在、弁護士として活躍している。

少しでも本の感動を伝えたいと思って書いたが、
如何せん力がまるで無いのが読み返してわかった。
もうこれは直接本を読んでもらうしか無い。

浩三郎が人生のやり直しに贈った言葉が実に良い。

「今こそ出発点
人生とは毎日が訓練である
わたくし自身の訓練の場である
失敗も出来る訓練の場である
行きているを喜ぶ訓練の場である

今この幸せを喜ぶ事も無く
いつどこで幸せになれるか
この喜びをもとに全力で進めよう

わたくし自身の将来は
今この瞬間ここにある
今ここで頑張らずにいつ頑張る

京都大仙院 尾関宗園 」

人間決して一人ではない、あきらめたら あかん。
私もそう思うのである。

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