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転生したらスライムだった件を中心に、ドラクエ、エターナル・ラブ三生三世のコメント、感想など吐きます。
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2013-08-28 (水) | 編集 |
海賊と呼ばれた男上  海賊と呼ばれた男下

「永遠の0」を読み終えて直ぐ「海賊とよばれた男」を読みたくなりました。本屋大賞第一位の百田 尚樹の小説です。きっと私の知らない世界へ誘ってくれるに違いないと思ったからです。読めば読む程時間の経つのを忘れ、あっという間に読み終えてしまいました。所用日数は2日間ですから、読書ペースとしては早い方に入ります。
今日まで感想を書けなかったのは、ひとつに感動の余韻に浸っていた事と、書くべき事がたくさんあり、まとまらなかったためです。

出光興産の創業者、出光佐三をモデルにしたノンフィクション小説だと思います。城山三郎や高杉良も政財界を描いた作品が多く、同じジャンルの小説にあたると思います。

国岡鐵造(出光佐三)が主役のこの小説は日本人の偉人の一人を再発見したと思えるものだと言えるような気がします。一言で言えば男が男に惚れた・・・そう言っても過言ではないでしょう。その位この人のためなら命を削ってもついて行きたい、そう思わせる人に見えました。命をかけても悔いがない、かけがえのない何かを見いだせるような仕事は男冥利につきると思うのです。敗戦で何もかも失った国岡商店に残ったのは社員だけ。その社員が財産と言って憚らず解雇もせず雇用し続けた国岡社長(店主)の社員をとことん大切にした考えは今の世にも十分通じる・・・いや、今の世だからこそ指導者に求められるものだと思いました。

会社としてはどうか、馘首なし、定年が無い、勤務カードが無い、など社員を信じている所から始まっている希有な企業です。現代の企業で繁栄しているIT企業でさえそのような定年なしなどの就業規則はありません。それでも自由闊達で風通しが良く、社員を大切にしている企業は伸びてはいます。

官僚と国岡商店 : 社員は家族と思っていたので決して社内に官僚の天下りはさせなかった。それゆえ官僚から意地悪され徹底的に業界から排除され続け、倒産寸前まで追い込まれそうになった。それでも官僚の天下りはさせないポリシーを貫き通した気骨ある経営者。今果たして、そのような経営者はいるだろうか?甚だ疑問です。官僚は今も昔もあまり変わらない自分たちの食い扶持しか考えてないようです。もちろん中には本当に日本や消費者のことを考えている官僚は僅かですがいたようです。今はどうなんでしょうね。実権を握っている官僚でそのような気高い人はいるのでしょうか?

七人の魔女 : 敗戦後、日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、巨大国際石油資本「メジャー」たち。ガソリン、灯油は統制され、重油、軽油は質が悪く、値段も高い。頑然と立ち向かったのが国岡商店。メジャーの息のかかっていない会社を見つけ、メキシコまで買いに出かけメジャーを出し抜く。しかし、メジャー、国内同業他社の攻撃が執拗なまで続きそこさえも邪魔される始末。メジャーから独立して国営石油企業を手にしたイランは英国にホルムズ海峡を封鎖され石油を売りたくてもできないで困っていた。そして国岡は日章丸(後の日章丸事件)を駆使してホルムズ海峡突破を試み英国海軍を出し抜きまんまと石油を日本へ持ち帰る。拿捕されれば国岡商店は潰れることは間違いないので、この決断は歴史に残る大決断であった訳です。胸が熱くなるばかりです。

偉人と言われる人は誰よりも勉強をして、骨惜しみせず働き、そして苦境にあっても決して諦めず、人の繋がりを大切に考えていたようです。岬はただただ感動致しました。

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2013-08-21 (水) | 編集 |
これ程の小説だったとは・・・
風立ちぬを見て堀越二郎の零戦に興味を持っていた。
丁度東北の旅に出かけるので
車上で読むため何冊か買い込んだうちの一冊、
百田尚樹の『永遠の0』
250万部突破、本屋大賞受賞小説とあった・・・
詠み終えて、正にその通り、キャッチフレーズに違わぬ
納得のいくものであった。

       永遠の0

プロローグで一気に「永遠の0」の世界へ引き込まれた。
「あれはたしか終戦直前だった。
正確な日付は覚えていない。
しかしあのゼロだけは忘れない。
悪魔のようなゼロだった。
・・・・・・・・
八月に入ると、
戦争はまもなく終わるだろうと多くの兵士が噂していた。
あの悪魔のようなゼロを見たのはそんな時だった。」


司法試験に落ちて進路に迷う佐伯健太郎は、
祖母・松乃の葬儀の日に祖父・賢一郎には血のつながりが無いと
知らされる。
本当の祖父・宮部久蔵は60年前の太平洋戦争で
零戦パイロットとして戦い、
終戦直前に特攻として死んだ。
宮部の調査を姉に頼まれ調べて行くうちに、
天才だが臆病者のパイロットの人物評に落胆したが、
久蔵の「生きて家族の元へ、必ず還る」意思を知り、
最後まで調べる決意をする。
その久蔵が何故特攻に志願したのか・・・
真実を知った時健太郎と姉は祖父の深い愛を知るのだった。

零戦の性能は向かう所敵なしの強さに私は驚くばかりだった。
堀越二郎は素晴らしい設計者だった事がこの小説でよくわかる。
乗りこなしたパイロットの努力も大変なものだったに違いない。
それで何故戦争に勝利できなかったのか・・・
太平洋戦争の敗因を分析した書物や本がドラマ化され、
今では明らかにされている。
統帥権を盾にした軍部の独走や、責任を取らない体質が
敗戦を決定的なものにした。
またマスコミが国民に戦争を煽り、
する必要も無い戦争に突き進ませた。
たとえ軍部が強要したにせよ、
思いとどませるのがジャーナリストの使命ではなかろうか。
「明日への遺言」
「従軍作家たちの戦争」
「緒方貞子 戦争が終わらない 此の世界で」
「男子の本懐」
を見ると戦争がどれだけ馬鹿馬鹿しいかよくわかる。

兵士の扱い方も歴然と差が出ていた。
日本のお家芸になったQCサークルをご存知だろうか。
ボトムアップの職場の品質改善が目的なのだが、
しばしば安全もテーマになる。
働く人のうっかりミスを防止する馬鹿避けが
歯止めになるのだが、人を大切にすることが根底にある。
米軍兵士は戦闘時、危険回避を徹底していた。
兵士を大事に守る思想が米国にはあった。
しかし日本兵士は戦争時から赤紙一枚で消耗品扱いだった。
そのため最後は特攻などと悪魔の所行としか思えないような
ことを強いたのだ。
QCサークルお家芸の日本が・・・(涙)

宮部久蔵の真の姿が見えてきた時、
忘れていた日本人の美徳が目の前にこつ然と姿を現わした。
天才で、臆病で、必ず生きて帰ると約束した人が、
特攻を志願した意味を・・・
そして久蔵の深い愛が私の胸をうった。
嗚咽が漏れないように、どれほど苦労したか。
しかし溢れる涙をせき止めることはできなかった。
帽子をかぶり、メガネをしていて良かった。

この小説が映画になることを知った。
上映は2013年12月21日らしい。
主題歌を歌うのはサザンオールスター、いいね。

キャスト
宮部久蔵 - 岡田准一(V6)
佐伯健太郎 - 三浦春馬
松乃 - 井上真央
佐伯慶子 - 吹石一恵
清子 - 風吹ジュン
賢一郎 - 夏八木勲
井崎 - 橋爪功(青年期:濱田岳)
武田 - 山本學(青年期:三浦貴大)
景浦 - 田中泯(青年期:新井浩文)
大石 - 染谷将太
小山 - 上田竜也(KAT-TUN)
山田 - 佐々木一平
伊藤 - 青木健
香川 - 遠藤雄弥
寺西 - 栩原楽人
長谷川 - 平幹二朗

是非みたい映画だ。
今年一番の小説だと思う。

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