2014-12-06 (土) | 編集 |
世界最高のサスペンス作家が描く007の新たなる死闘。
5日後に迫るテロ攻撃を阻止しなければならない。
攻撃計画に迫る007を二重三重の罠が待ち受ける。
ボーンコレクターのジェフリー・ディーヴァーが007とは面白い。
(アンジェリーナ・ジョリーとデンゼル・ワシントン主演のサスペンス映画)
久しぶりの007に期待感いっぱいに胸をふくらませ、いざ!
「事の発端は英国政府通信本部(GCHQ)が傍受した電子メールだった。
20日金曜の夜に死者数千人に及ぶテロが計画されていた。」
英国諜報界において国内活動はMI5、国外活動はMI6に分かれている。
ボンドは言わずと知れたMI6に属しており、国内活動は制限されてしまう。
テロリストを追っていくと敵は英国に潜入したため、
捜査の権限がMI5に移ってしまい、ボンドは捜査の自由を奪われてしまう。
007は殺しの番号、MI6はどこでも、なんでもできる権限を持つ、
とばかり思っていたので、国内捜査は制限される事に驚きました。
スカイフォールでは確か、英国にある本部が爆破され、ボンドが活躍した筈なので・・・
米国で言えばFBIとCIAのような関係みたいです。
MI5は国内の広範囲な捜査権と監視権を持ってるが逮捕権はなく、戦闘員も擁してない。
第3局(D3)はそのいづれも持っている。
今回手を組むのがD3(秘密機関)のパーシー・オズボーンである。
危機管理における、英国内の捜査主導権争いも、ひとつの見所になっている。
ボンドが主役なので、逸脱するのは当然ボンドのわけだ。
そんなところも読んでいて楽しい。(o´艸`o)
「そして殺し屋はナイアル・ダン(アイルランド人)、暗号名アイリッシュマン。
不幸な生い立ちから自らの力で這い上がった不屈の殺し屋。
先の先を読み、ボンドの追跡を許さない。」
「ロシアより愛を込めてに」に登場したレッド・グラント(ロバート・ショウ)より
頭が良く、殺しの技術は上のような気がする。
レッドの存在は不意を突くまでボンドに知られなかったが、
アイリッシュマンはプロローグのセルビア列車転覆の時から知られていた。
それなのに、ボンドの裏をかいてしまう所が凄い。
「アイリッシュマンのボスが世界一のクズ鉄屋と言われるリサイクル社の社長、
グリーンウェイ・インターナショナル社 セヴェラン・ハイトである。
集めたゴミに貴重な情報が含まれていることがあり、
それを使い違法な稼ぎを行っている裏の顔を持つ。」
スペクターのような悪の秘密結社ではない。
表の顔は環境に良い会社であり、政府からも承認許可されている。
こういう会社が悪どいことをしても一般人は到底気づかないものです。
露見しても謝って罰金を払えば、それで済んでしまう場合が多い。
今回の敵は一筋縄ではいかないようですね。o(´^`)o ウー
ボンドはダニエル・クレイグを想像しながら読みました。
どんなテロがいつ、どこで起きるか、サスペンス調で書かれてるので、
緊迫感があって大変面白かったです。
そしてアイリッシュマンの本当のボスは別にいましたよ。
そこも最後の方でないとわからないようになっています。
流石ジェフリーですね。
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